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2025-05-12 | カテゴリ: 予約システム・開発ストーリー

EFFY予約システムの独自性と開発への想い

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自作への挑戦とリファクタリング

私の店では、かつて大手の有名な予約システムを導入していました。宣伝効果も期待できるという理由でしたが、実際には費用が高額な割に、システム自体が特別に高度というわけではありませんでした。しかも、そうした大手の予約システムは多くのサロンが参画しているため、結局どの店も横並びで、個々の店が特に宣伝されるわけではないという現実もありました。

こうした経験から、「これなら自分でもできるのではないか」という思いが10年ほど前から芽生え、8年前に最初の予約会計システムを自作しました。そして2024年から2025年にかけて、最新技術を取り入れてリファクタリングを行い、予約機能を中心に、より堅実で使いやすいシステムへと進化させました。

独自開発の原動力と“コンピュータらしさ”の追求

なぜ大手がひしめく分野で一人開発に挑んだのか。そのきっかけは家内の要望でしたが、根底には「もっとコンピュータらしい計算ができるはず」という思いがありました。特に重視したのは空き枠の計算です。大手システムでは、さまざまな設定をしても、最終的な受け入れ人数を手動で入力する仕組みが多く、スタッフのスキルや設備の制約、他の予定との兼ね合いが十分に反映されていませんでした。

本当に“計算する”予約システム

EFFY予約システムでは、メニューごとに必要な技術を持つスタッフがその時間に在籍しているか、設備の利用状況や他の予定との重複など、現実的な制約をすべてコンピュータで計算し、実際に対応可能な空き枠のみを自動生成します。これにより、スタッフや設備の状況に即した正確な予約管理が可能となっています。

“適用開始日”という時間軸の導入

もう一つの大きな特徴が、ほとんど全ての設定値に「適用開始日」を設けていることです。設定値は単純に上書きされるのではなく、適用開始日から次の設定の適用開始日まで、古い設定が有効となります。たとえば、一週間後に新人スタッフが加わり、さらに二週間後に別のスタッフが増える場合でも、1ヶ月先までの予約枠は、スタッフの陣容に合わせて自動的に生成されます。

過去も未来も“その時点”を再現できる

このように全ての設定値に適用開始日という時間設定をしているため、サーバー容量が許す限り、何年前のスケジュール表であっても、当時のスタッフ体制に合わせた予約状況をいつでも再現できます。これは、他の多くの予約システムにはない大きな強みだと自負しています。

まとめ:EFFY予約システムのユニークさ

他にも細かな工夫や特徴はありますが、特に「現実的な制約をもとにした空き枠の自動計算」と「適用開始日による時間軸管理」の2点は、当社EFFY予約システムならではのユニークなポイントです。大手システムにはない柔軟性と現場目線の機能で、今後も進化を続けていきます。

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